お世話になっております。
北島ポンプ興業です。
早いもので、今年ももう12月となりました。
朝晩と日中の温度差には困ったものです。。。
秋以降バタバタとしてしまいブログ更新が滞ってしまいましたが、少しずつでも更新できるよう頑張ります!
さて、冬に向けて、様々な設備的トラブルが多くなります、、、
まずは、「配管凍結」
文字通りですが、パイプの中の水や湯が凍ることです。
凍ってしまうので、蛇口をひねっても何も出てきません!
そして何より怖いのが、凍結による配管の破損です。
水が氷ることで体積が大きくなり、パイプがその容積に耐えられなくなったとき、破損します。
ビニル管も鉄管も銅管もすべてのパイプに破損の可能性があります。
では、どうしたらいいのか。
まず第一に、保温材の状況を確認してみてください。
写真は給湯器廻りの写真ですが、
赤い矢印で指している部分、パイプに保温材がまかれている状態です。
仕上色は黒や白と様々ですが、この写真では黒です。
ご家庭の外壁廻り等で同じようなパイプがある方はこの保温材の状況を
確認してみてください。
ボロボロになって、なかのパイプがむき出しになっている状態であれば、
凍るリスクは一気に高くなりますので、早めの修繕、または応急処置として毛布等を巻き、濡れないようにビニール等でカバーすると効果的です。
次に、写真出したついでと言っては何ですが、、、
「ボイラー(給湯器)の凍結によるパンク」があります。
これに関しては、大体の原因がコンセントを抜いていることに起因します。
というのも、年末年始に旅行に行かれる方や、冬季に家を留守にされる方が、
電気代を心配して給湯器のコンセントを抜いてしまうことが多々あります。
現在の給湯器はヒーターを内蔵しており、凍結を防止する機能を持っています。(※一部ヒーター機能を持たない機種もあります。)
この機能は給湯器がコンセントに繋がっており、なおかつ電気を供給した状態で初めて機能します。
もし、どうしてもコンセントを抜きたい、待機電力を減らしたいというのであれば、給湯器への給水バルブを閉め、給湯器内部の水を排水してあげることで、給湯器の凍結を防ぐことができます。
これはエコキュートでも同様です。
ですが、最悪のパターンもあります。
「大寒波」です。
ニュースや天気予報の際にこのフレーズが出た場合は、保温の状況や給湯器のヒーター云々でも太刀打ち出来ません。
この場合は、家の中の蛇口(出来れば水・湯ともに一番最後になる水栓)で細く水を出しておくことが有効です。
この写真のように蛇口の口からシンクまで、一本の線になるような水量で構いません。
出来ればお湯の方で出すことを推奨します。
その際、給湯器のリモコンで運転停止にしておくことで、給湯器は着火しませんので、燃料を消費することなく吐水することができます。
(※コンセントは絶対に抜かないでください)
とはいえ、「え?一晩も水を出していたら水道代が・・・」と心配される方もいらっしゃると思います。
ですが、よく考えてみてください。
確かに水道代はかかります、ですが写真のような水量であれば・・・
数十円~数百円程度です。(出し方で変わります)
でも、凍結して配管や給湯器が破損してしまった場合の修繕費は・・・
数万円~数十万円になってしまいます。(給湯器の場合は数十万円~です)
それに、コロナの影響もあり、給湯器がすぐに手に入るとも限りません。
この記事を見た方は、大きな出費や生活に支障が出ないで済むことを祈ります。
では、次の設備的トラブルです。
水廻り以外で、冬場に活躍するもの・・・
空調機(エアコン)です。
快適に冬を迎えるためには、空調機は欠かせませんね。
そんな空調機でどんなトラブルがあるのでしょう・・・
よくご相談いただくのは、「部屋が暖かくならない」です
結果としてよくあるのが「フィルターの汚れ」です
以前の記事でもフィルター清掃の説明はしておりますが、
エアコンは室内の空気を、機械を通して温めたり冷やしたりしております。
機械を通る際に、空気中の埃やゴミをフィルターで取るのですが、
そのフィルターが詰まると、空気の流れが悪くなります。
空気の流れが悪くなるので、機械の内部で温めたり冷やしたりした空気を押し出すことができず、結果、満足な効果が発揮されないのです。
写真は某施設の物ですが、フィルターに埃がびっちりです。
清掃後のものと比較してみましょう。
どうですか?
向こう側が見えてますね??
これが普通の状態です!
フィルターはこの時期か、欲を言えば初秋の内に清掃することをお勧め致します。
そして、暖房を快適に使用したあと、春先にまた清掃し、夏の冷房に備えましょう。
目詰まりしたフィルターで空調機を動かし続けると、部屋が温まらない・冷えないどころか、空調機の故障につながる恐れもあります。
また、付着した埃等にカビが発生したりしたら・・・健康被害もでます。
是非ともフィルターの清掃は実施されることをお勧めします。
もう一つ空調機でいただくご相談が、
「室外機から煙が出て、室内の機械から暖かい風が出なくなった」
です。
これは、数分後に「直ったみたいです」とセットなのですが。。。
デフロストと呼ばれるもので、除霜運転です。
故障ではありません、むしろ正常です!
基本冬場は乾燥しておりますが、雨が降ったり、雪が降った場合、
一時的に湿度が上がります。
その条件下では、室外機の熱交換器という部分に霜がつくことがあります。
というのも、室内を暖房運転することで、室外機は冷房運転(正確には違いますが)と同様の状況になっています。
室外機側の冷媒配管がキンキンに冷えることで、その部分に霜が発生するのですが、機械がその霜を溶かすために、一時的に運転を逆転させます。
その際、付着した霜が一気に蒸発し、湯気が発生します。
これが「煙」の正体です。
そして、その一時的な逆運転(冷媒の流れのみ)の為、室内の機体からの温風が出なくなるわけです。
数分で元の暖房運転に戻りますので、慌てず様子を見てあげてください。
さて、今回は冬に向けた設備的トラブルとその対応・対策についての記事を書かせていただきました!
少しでも皆様の手助けになりましたら幸いです。
その他、不安なこと、ちらほら感じる不具合等ございましたら、
お問い合わせフォーム、またはお電話にてご相談ください。
※現在多数ご依頼をいただいており、対応に時間を要する場合がございます、順次対応させていただいておりますので、何卒ご理解ご容赦の程宜しくお願い致します。