お世話になっております、
工事課の北島です(=゚ω゚)ノ
タイトルは某文学作品っぽくつけました
が、実際のところこれは大問題な訳で(;´∀`)
公共桝、公共下水道へ宅内の排水を流すために必要な桝
宅内にあるのですが、所有は自治体の扱いになる重要な桝です。
排水設備のブログでも触れていると思います。
そんな公共桝を中心に起こった修繕作業をご紹介します。
・・・
市内の某所にて、建物を解体し、附帯の設備類も撤去する作業をしていたそうです。
建物の廻りに配管してある排水管も撤去。
そこで問題が発生したのです。
解体工事中の現場付近を通りかかった方から、市下水道課様へ連絡が入ったそうです・・・
「公共桝が外れている」
本来であれば、公共桝を撤去する為には、市役所(下水道課)へ連絡をし、
公共桝設置と同様に申請を行う必要があるのです。
(ですが、黙って撤去してしまう業者さんも中にはいるようです)
申請をし、尚且つ適切な撤去工事を行うのは排水設備指定工事店のお仕事になります。
おそらく、この連絡をされた方は、なぜ設備屋ではない人が公共桝をいじっているのか、ということに疑問を持たれたのではないでしょうか。
正直、一般の方でそのことを知っている人は本当に少ないと思います。
その指摘を受けた下水道課様より、当該解体工事店へ連絡があったようで、
その解体工事屋さんから弊社へ、復旧の依頼が来ました。
実際に現地に向かった我々は、下水道課担当者さんと合流、
どこに公共桝が設置されていたのか、を指示してもらいます。
そう、我々の目の前には、解体の終わった平地だけしかありません( ;∀;)
ですので、公共桝設置の時の申請書類から、現地でどこに公共桝があったのか
を測りだします。
位置がと取り出し深さがわかったところで掘削を開始・・・
・・・
・・・
!?
いた!!
桝の内部に土砂が(=_=)
とりあえず、立上り管(蓋をつける部分)もないし、破損もしているので
撤去です
古い公共桝を撤去し、下水本管からの支管を覗いた写真です。
う~ん、やはり内部に土砂というか、石ですね、、、
異物を確認しましたので
これを除去_(:3 」∠)_こんな体制で掻き出します(笑)
十分に除去できたところで、新しい公共桝を!
こんな感じです(´っ・ω・)っ
3方向に接続口みたいなのがありますが、これは、配管の都合上でどっちから流入してもいいようになっています。
桝設置が終わったら、地盤高を測って、立上り管をセットします。
本来の形状になりました(;´∀`)ふぅ
後は埋戻しをおこなって完了です!
が、もう一か所の方が厄介でした・・・
こっちは桝自体が無い!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/!!!
しかも、、、土が中に・・・
先程のように掻き出してみます・・・_(:3 」∠)_・・・
思ったより土砂が流入している・・・
これ以上、手だけでは除去できない、、、
下水道課様からも完全に除去してほしいとのご指示
それはそうです、このまま桝を設置したら間違いなく詰まりますから・・・
ということで高圧洗浄機・管内カメラを準備します。
高圧洗浄(高圧で放出される水を使用して管内の汚れや異物を除去)
管内カメラで確認・・・
反射して見づらいかもしれませんが、石がまだ管の中に残っています。
再度、高圧洗浄を行います(`・ω・´)
やっとの思いで異物の撤去(支管だけ)が完了・・・
ですが、写真撮ってないですけど、本管内部にも石や土砂が・・・
それは改めて作業を予定するそうです(; ・`д・´)
ではこちらもキレイになったので、、、
セット完了です((((oノ´3`)ノ
こうして、2箇所の公共桝復旧作業を完了させました。。。
実際、公共桝の撤去工事の時は、支管部分にキャップを取付け、
土砂の流入を防ぐとともに、施工写真を撮影し、
市役所下水道課へ申請することが必要です。
まぁ滅多なことでは公共桝の撤去工事というのは発生しないのですが、
持っていた土地を他人へ売る時など、稀にそういう依頼があります。
その時は給水(市水道)も絡むので、大体セットになってきますね。
今回の件で、なにが問題なのか
・公共桝を申告(申請)無しで撤去したこと
・撤去した配管に対し適切な施工がなされていないこと(キャプ等)
・上記に伴って、多量の土砂が管内に流入してしまったこと
です(;´∀`)
今回は、有識者の連絡があった為に、本管までの影響が軽微で済んだから良いものの、、、
もし、誰も気づかずに放置されていたら、そして長い間土砂が流入し続けたら・・・
下水道本管の詰りという、何件もの家を巻き込むトラブルに直結してしまいます。
下水道本管が詰まれば、詰りよりも上流側の家屋の排水が軒並み排水不良となります・・・
建設業には様々な分野がありますが、自身の仕事に関係する部分というのは、少しでも知識を持っていないと、とんでもないトラブルへ発展することが多くあります。
今回の件をブログの記事にしたのは、すこしでもそういったトラブルが無くなってくれるように、という願いをこめてです。
例えば、このブログを見たよって人は、同じような工事を業者へお願いした時に、こういったトラブルを未然に防ぐことが出来るようになっているはずです!多分!!
これが電気の線とかだと、怖くないですか??
ざっくり解体した後に、電気の流れてる線がブラブラしてたら?
はたまた給水だったら・・・
解体最中に水が噴き出す大騒ぎに・・・
そういうことです(;´∀`)
なので、関連する業者さんはもちろんですが、
そうじゃなくても、頼んだ業者さんがそういうことをあまり気にしていないようなら、「電気屋さんか設備屋さんは入らなくて大丈夫ですか?」と一言声をかけることができるはず(^-^)
というわけで、今回はトラブル対応のお仕事に関するブログでした!
どうでしょう、ちょっと内容的には難しいところもあったかもしれません。
こんなこともあるんだ!って感じで眺めていただけたら幸いです(`・ω・´)
では、今回はこの辺で!
お疲れ様でした~(=゚ω゚)ノ